のこりーな
未脱出, 女性, 身体的虐待・心理的虐待
道のりのタイトル
親の支配、家族の普通、それは本当に正しい事でしょうか。まずは疑い、気づく事から。
家庭状況や脱出の背景
両親が教師でした。私を妊娠したために母は結婚後すぐに退職、専業主婦となりましたが、同居していた祖母との兼ね合いや、自己実現の挫折のためにストレスを抱えていたようです。過干渉の中、私は完璧な子どもである事を求められ、父からの体罰もかなりありました。恐ろしいのは、これをおかしいと思わなかった事です。結婚後、夫に「それはおかしい」と言われ、ようやく毒親として認識し、意識的な脱出を計画し始めました。
逃げ出すまでの道のり
親の友達
#全て
#悩み
#準備
相談したことが親にバレてしまう
小学校時代の頃です。言葉づかいがまじめすぎておかしい!NHKしか見てないって本当?〇〇も知らないの?…という風に徐々に自分が浮いている事を知り、それについて素直に仲良しの友人ですとか、親の友人などにそうっと聞いてみたことがあります。うちって、私っておかしいのかな、と。答えは「さあ…?」でした。そりゃそうです。一応、籠の中の状態を外部に打ち明けてみる、というのは踏み出すべき一歩だったと思うのですが、相手が素人(?)すぎました。ちなみに親の友達というのはもちろん地元の教師陣なので、そのうちに言い出したことが親にばれ、「家の事を他の人に言うなんて、なんて事!」とさらに罵倒されてしまいました。
学校の先生
#小中学校
#高校生
#大学生
#悩み
#味方
先生に相談したら親に注意が入って怒られた
5年生の頃から、まじめな私もついにレヴォリューションを起こし、反抗期に入りました。と言っても不良になったりするのではなく、ひたすら仏頂面でいるだけの、平和的にしておとなしい反抗です。宿題も課題も練習もきちんとこなし、遅刻もしません。さすが虐げられた優等生。しかし担任の先生には、「家のストレスがものすごくたまっていてツライ」とこぼす事ができました。何がどうツライのかまでは、涙にまみれてうまく説明できず、また先生も深くは突っ込んできませんでした。ただ、話しを聞いてくれる大人がいるのだな、という事がわかったのは収穫でした。ところがやはり先生は親に通報したのです(さすが同業者)。この後は父にものすごく叱られて、冬の深夜、外に立たされ続けました。
離れた大学に進学
#高校生
#一人暮らし
#準備
遠方の大学は許可されたが、過干渉は続く
遠方の大学に行く事をサッパリ許可されました。高校時代に仮面をかぶるつもりで大人しくしていたこと、有名大学だったことが評価されたようです。一人暮らしとなりましたが、しょっちゅう善意の配達物と干渉の電話がきますので、一人でいる感覚があまりありませんでした。
配偶者
#大学生
#成人
#悩み
#味方
夫から指摘されて異常さに気づく
そこから夫と出会って結婚するあたりまでは、何となく親との間も小康状態だったのですが、夫に私の過去の経験を話すたびに「それ、異常だよ」「普通はそんな事言わないし、しないよ」と指摘されることがたくさんあり、初めて疑問を抱いたのです。
有料カウンセリング
#全て
#悩み
#心身
プロにサポートしてもらう
数年後、子どもが生まれた後に産後うつとなり、そこで心療内科と家庭カウンセリングに通い始めて、はっきりと実家が機能不全家庭だったのだ、と自覚しました。真摯に向き合ってくれる人をきっかけに、プロの判断をあおぐことができたのは幸いでした。いまの私の課題は、自分がすでに成人した一個の個人であること、もう親の顔色をみたりする必要はないのだという事をはっきり認識する事です。(いまだ完全にはできていません)物理的に離れてしまっているので既に親たちは過干渉をしづらくなっていますが、お互いに幸せであるためには自分がまず幸せになる必要がありますから、真摯に向き合っていこうと思っています。