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PEOPLE

2017, 男性, ネグレクト・心理的虐待

道のりのタイトル


2人の毒親との静かな闘い

家庭状況や脱出の背景


私の実家は、外から見ると普通の家庭でした。 父は片親で育てられていて、子どもとの接し方がわからず、またあまり興味もないような大人でした。 その父からネグレクトを受けており、母親は重箱の角をつつくタイプの人で、ひとりや外で遊ぶのが楽しかったのが印象的です。

これから逃げ出す人へのメッセージ

自分の没頭できる楽しみを見つけて、親ともできれば折り合いをつけるに越したことはないですが、何と言われてもその自分の時間を大切にすると良いと思います。

逃げ出すまでの道のり

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本とネットで正しい親子関係の勉強をする

毒親であることに気がつくまでに長い時間がかかりました。 最近になって、ネグレクトや心理的虐待は良くないという事が言われ始めたと思います。 自分に子どもができましたので、自分は違った育て方をしようと考え、そのような本を読んで何が良くて何が良くないか学びました。 結果として、たしかに親をよく思っていないことに気が付きました。 父親は露骨に無視をしていたわけではありませんし、話しかければなにか返してくるようなタイプだったのですが、大事なことは何一つ教えてくれませんでした。 母親は重箱の角をつつくタイプで、たとえば朝起きてすぐなのにシャツが出ているとか、これから歯を磨こうと思っているところに歯を磨けと言うタイプの親でした。 それらは何冊かの本とインターネットの記事を読んで解決しました。

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親から教育してもらえないからネットで学ぶ

ネグレクトの父親は、こちらが何もしないと何もしてこないということはわかっていたので、私もネグレクトすることに決めました。 自分がネグレクトをしているので、ネグレクトをされても文句は言えないだろうと考えました。 また父親が何も言わないから大丈夫という考えは捨て、自分が必要と思うことを書籍なりインターネットでちゃんと学ぶようにしました。 本当はそれではぜんぜん足りないとは思うのですが、父親が教育というより人間として接することを放棄している以上、しかたのないことと思いました。 どうしてそのような態度になってしまったのかわかりませんが、よく言われるのは自分が父親がいない家庭で育って、出ていった自分の父親に対する恨みを、私に向けているのではないかと思っています。

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仏教を学び心を安寧に保つ

重箱の角をつついてくる母親に対しては、私も重箱の角をつつくように言い返すようにしました。 母親ですので、口で言い負かせるようになるまでに、けっこうな時間がかかりましたし、そのように考えると乗り越えるべき壁だったのかもしれません。 父親をネグレクトしたり、母親を言い負かしたりしても、決して気分が良くなるとかそういったことはありません。 むしろ悲しい気持ちになることの方が多いですが、だからといって生活に差し障るレベルかというとそうでもありません。 そういった両親のおかげで、いまは仏教に関心を持ち、万物は移ろいゆくもので、自分はいつか死ぬ存在で、宇宙は果てしなく広く、小さな損とか得といった感情も意味がないものであることを学ぶことはできました。